〜歯の根のお話①~

 

虫歯が神経にまで広がってしまった時、歯を救う最後の手段となる

「歯の根の治療」のお話。

今回は、歯科衛生士の石田が担当させて頂きます♪

急に歯が痛くなって、ズキズキが止まらない!

ご飯も食べられず夜も眠れず…。でもある日ふっと痛みが引いた。

あぁ良かった〜ではないんですね。

 非常に強い痛みが生じることで知られる「歯の根の虫歯」ですが、

実はある時を境に痛みは消失します。

でもそれは決して、痛みが気のせいだったり、自然に治癒したわけではありません。

 

〜死んでいく歯髄が痛む「歯髄炎」〜

歯の根の痛みには、2種類あります。

1つ目は、「神経が死んでいくときの痛み」です。

血管や神経からなる「歯髄」が最近感染により炎症を起こし、

壊死していくときに強い痛みが生じます。

歯髄が死ぬときに痛いといっても、バーンと一気に死ぬわけではなく、じわじわと死んでいきます。

痛みには波があり、心電図みたいに一定の間隔を置いて、激烈に痛む時と痛まない時を繰り返します。

この痛む時に歯髄が死んでいっているのです。

そして痛みが完全になくなった時は歯髄のご臨終です。

 

(nico2022年8月号参照)
P25上の図