今回は受付の宮原が担当します\(^o^)/
女性ホルモンを食いものにする細菌についてお話させていただきます!
歯ぐきの周りには、歯周病に関与する細菌が潜んでいて、
その1つがインターメディア菌です。その細菌にとっての栄養ドリンクが
女性ホルモンのエストロゲンなのです。
インターメディア菌は、エストロゲンをビタミンにして増える陰性菌です。
エストロゲンが体内で盛んに分泌される時期に、
油断して雑な歯磨きをしていないと、活力源を得たインターメディア菌は
内毒素をつくって撒き散らし、歯ぐきを腫らしてしまいます。
特に思春期の時期と妊娠時期にエストロゲンの分泌が活発になるので、
歯ぐきが腫れて出血しやすくなります。
そして、妊娠時に歯肉炎が起きることを妊娠性歯肉炎といい、
歯周病が悪化しやすくなります。
妊娠性歯肉炎は腫れて出血しやすく、
これが起きると血液をエサにするジンジバリス菌など極悪な歯周病原菌も
元気になり、便乗して増殖するので、歯周病が悪化しやすくなります。
さらに恐ろしいことが歯周病原菌の出す内毒素で、
歯ぐきから血流にのって子宮に達し、子宮の筋肉を収縮させ陣痛を促すので、
早産や低体重児出産の原因になってしまいます。
ゾっとするのが、切迫早産の妊婦さんの羊水から
ジンジバリス菌が見つかっていて、この極悪な歯周病菌が
生まれてくる子供に悪影響を与えている可能性もあるのです。
早産や低体重出産を防ぐためにも、歯科の定期検診をうけ、
歯周病予防に取り組むことが大事です。
nico 2022 3月号参照