“歯が抜けた場所を放置していませんか?”

 

こんにちは!今回は歯科医師の中川が担当します(^^)/

 

歯が抜けた場所を放置していませんか?

歯周病やむし歯で、歯を失ったところはあるでしょうか。

そして、その場所をそのままにしてはいないでしょうか。

歯を失ったとき、目立つ前歯にはすぐに歯を補う治療を受けても、外から

見えにくい奥歯の場合、治療を先延ばしにしてしまう方がいらっしゃいます。

「部分入れ歯は違和感に慣れが必要っていうし、ブリッジは隣の歯を削るし、

インプラントはお金かかるし、、、」と迷われるのも無理のない話ですが、

抜けた場所がそのまま長期間放置されていると、

「空いたスペースに周りの歯が動いてきてしまう」ことがあるのです。

そうなると、いざ「入れ歯やブリッジ、インプラントをしよう」と決めたとき、

動いてきた歯が邪魔で入れ歯やインプラントが入れられず、

まずは歯を元の位置に戻す矯正治療が必要になります。

つまり、歯を補う治療を先延ばししていたために、さらなる治療が

必要になってしまうわけで、患者さんにも私たちにも非常に残念な事態です。

放置していると、、、

・隣の歯が倒れてくる

・向かいの歯が飛び出てくる

・歯並び全体が乱れてしまう

 

空いたスペースに歯が動いていったり、歯がないほうで噛まなくなって

咀嚼のしかたが変わると、歯にかかる力のバランスが変化して、歯並び全体に

影響してくる可能性があります。こうした事態を防ぐためにも、

歯を失った場合は速やかに歯科で対応をご相談いただければと思います。

 

(参照nico 2022年12月号)