「治しておこう! 抜けた歯•噛めないお口」 今月は、歯科衛生士の石田が担当します! 歯を失ったところや噛みにくいお口を、そのままにしてはいませんか? 「別に噛めないこともないから、大丈夫でしょ!」 と思われるかもしれませんが、 年月が経つにつれ歯並びや体に良くない影響が出てくることも…。 そんな皆さんにお伝えしたいことがあります。 患者様の中には、「歯が抜けたままの所があって、噛みにくいんですが… でも、噛めないわけではないし、そのままなんです。これって、 良くないですかね?」と、おっしゃる方がいらっしゃいます。 歯の抜けたお口でも噛もうと思えば噛めてしまうものですが、 噛みにくい状態で無理に噛むのは、残っている歯への負担となります。 我慢して噛んでいるうちに、やがては歯が割れたり折れてしまうことも… では、詳しく解説致しましょう! 「歯が破折してしまうことも」 まず、噛みづらさを感じているという事は、 体の許容量を超えてきているのかもしれません。 ある研究によれば、噛む力は、最大でご自身の体重と同じ位になる とも言われます。 それだけの大きな力が、残っている歯に繰り返しかかるとなると、 歯が欠けたり割れたりするリスクが高まりますし、 割れ方によっては抜歯となってしまいかねません。 「神経のない歯は特にもろい」 神経のない歯は特にもろくなっているので、注意が必要です。 患者様を見ていても、神経のない歯が割れて抜歯が必要になる方が 多いように感じます。 その他、歯周病により歯を支える歯茎や骨が弱くなっている歯の場合、 噛む力が無理にかかるようになると、歯周病がさらに進行しやすくなると いわれています。 ご存知でしょうか? 歯を失う原因の1位は「歯周病」で、 2位は「虫歯」、 3位は「歯の破折」です。 残りの歯を失わないようにするためにも、 早めに歯を補う治療を受けましょう。 きっと、痛みや不快感なく食べられるお口が戻ってきますよ。 (nico2024年9月号 参照)