8ヶ月ぶりの村上歯科医院症例集です。
今回は村上歯科医院症例集(13)と同じような症例で、
骨欠損のある欠損部にソケットリフトおよびGBRを行いインプラントを1本埋入した症例です。
歯科関係者の皆様も一般の方も、どうぞご覧ください。
患者様は67才の女性です。
この方も、ある歯科医師からの紹介で来院されました。
パノラマレントゲン、デンタルレントゲンおよびCTを撮影した後、
i-CAT診断用ソフトにて3Dシュミレーション診断を行った。
その結果、埋入予定部位の骨幅が狭いことと、近心頬側に骨の裂開があること、
そして上顎洞までの距離が短いことが分かり、インプラント埋入と同時に
ソケットリフトおよびGBRを行う治療計画を選択した。
インプラント埋入前にソケットリフトを行い、骨補填剤にて上顎洞底の挙上を行い、
その後直径3.3mmのインプラントを埋入。
その後、近心頬側の骨欠損部に骨補填剤を補填し、歯肉弁にてインプラントを被覆した。
今回はメンブレンは使用しなかった。
そのために切開線は歯槽頂よりかなり口蓋側に横切開をいれ、
術後インプラントフィクスチャーを被覆するよう縫合した。
また審美性を考慮し歯間乳頭は保存した状態で縦切開をいれている。
患者様のご希望で、インプラント治療以外は最小限の治療(数本の充填処置)にとどめている。
小臼歯2本欠損であったが、欠損副径が1.5歯分であったため1歯で対応したことや、
骨幅が狭かったことで直径3.3mmのナローインプラントを使用せざるを得なかったことが
予後に不安を残す結果となったが、今後定期的に検診を続け、経過を観察して行きたい。
村上歯科医院のインプラント治療の詳しい情報は当サイト「インプラント」のページをご覧ください。